こだわり

こだわり

吉野杉について

吉野杉は、国産材のブランドのひとつであり、秋田杉・木曽桧とともに日本三大美林と讃えられる美林で生まれます。造林史上最古と言われる植林の地、奈良県吉野。

吉野郡川上村には、現在も樹齢380年ほどの杉の人工林が残っています。300年を超える樹齢。どんな技術をもっても、どんな資源をもっても決して真似できません。

吉野材の最大の特長は、芯が円心にあり曲がりが少なく、年輪巾が適度に細かく均一であること。そして色つやが良く光沢にとんでいることです。年輪巾が細かく均一であるということは、そのまま強度が高いということにも繋がります。

そのため江戸時代以降から樽や桶の素材としても重宝されてきました。森木工所では、樹齢平均60~80年の樹を主に使用しております。

吉野の地

吉野の林業地域は県中央東寄りの吉野川流域に位置し、県土の約12%を占めています。
リン酸カリや珪酸塩類に富んだ豊かな地質、保水性や透水性の極めて良好な土壌を有し、「年間雨量2,000mm以上、年平均気温14℃、冬季の積雪30cm以下」という林木の生育に最適な気候が特徴です。
また、地域の東南を大普賢岳などの山嶺が囲むために、台風の被害が少ないのも良質な木材の産出に繋がっています。

植林の歴史は、足利末期(1500年頃)川上村で行なわれた記録があります。そして、江戸時代には日本中に都市が出現し木材需要がさらに増えたこと、吉野川の上流から流筏が可能になったことなどが手伝い、吉野林業は発展をつづけ優れた技術を確立させてゆきます。

昭和10年代に入り、吉野町に木材工業団地が形成され、鉄道の開設と共に吉野材の流通が飛躍的に拡大し、現在約60企業により製材工業団地を構成しています。

吉野杉はもともとこの地方に自生していたものに、奈良県の三輪山や春日山、鹿児島県の屋久島などから優良種を移植し、品種を改良しながら現在のハイクオリティブランドといわれる銘木に育てあげられました。

木が育つまで

1.種まき

「吉野杉」は育て方自体も、他の杉材とは一線を画しています。挿し木ではなく、種から苗木を育てて植林を行います。この際、他の地域では、1ヘクタールあたり3,000~5,000本を植えるのに対し、吉野では8,000~12,000本もの苗木を植えます。この密植により、木の生長を抑え、年輪幅が広くなるのを防いでいるのです。

2.下刈り・枝打ち・除伐・間伐

成木になってからは、雑草の下刈り、枝打ち、3回程度の除伐、7回以上繰り返される間伐と作業が続きます。こうした長期的なメンテナンスにより、無節完満の木材が作られていくのです。
なお、この際に出た間伐材は丸太として出荷されるほか、吉野の大きな産業である割箸の資材となっています。

3.伐採そして出荷へ

ゆっくり時間をかけて育てられてきた吉野杉は、60年生頃から伐採し、長いものでは150年以上が経過した大径材も見られます。
木材を運ぶ際には、昔は「修羅」と呼ばれる巨大な滑り台を作って滑らせたり、吉野川に筏で流したりしていましたが、戦後はトラックやヘリコプターなどを使用して輸送を行っています。

メールお問い合わせをする